ろう付けの特徴 – 高精度部品の接合にも最適! | ろう付け.com 技術コラム
こんにちは!
ろう付け.com 技術コラム、今回からはろう付けの特徴についてお話しします。
ぜひ最後までご覧下さい。

ろう付けの特徴

ろう付けには主に以下の3つの特徴があります。

– 高精度
– 高強度
– 高気密

今回はその中でも、一つ目の高精度について詳しく見ていきます。
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高精度部品の接合に最適

ろう付けは高い精度を求められる部品の接合に適した加工法です。
たとえば下の写真のように、歯車部品などが代表的な例です。

歯車部品のろう付け加工

S45Cなどの母材を銅のろう材を用いて接合します


工具用ギヤ部品のろう付け加工

工具用ギヤ部品 上下で歯数の違う歯車を接合



歯車は歯と歯が互いに噛み合うことで相手物に動力を伝え、その機能を果たします。
そのため、通常の溶接法などで接合を行うことは困難です。
母材を溶かしてしまうと寸法や形状が変化し、歯車同士が噛み合わなくなってしまうからです。

一般的にこういった部品は切削加工で一つの塊から削り出す作り方が一般的ですが、その場合材料ロスが多く、コスト面で課題が残ります。

ですが、チトセのろう付けならばこれらの課題をクリアし、品質面・コスト面でお役立ちできます!

ろう付けがこれらの課題をクリアできる理由

では、なぜチトセのろう付けがこれらの課題をクリアできるのか?
その理由は以下の2つです。

母材を溶かさないため形状変化がない
② 全体加熱により歪を抑えることが可能
もう少し詳しく見ていきましょう。

まず ① についてですが、#1 ろう付けとは?でご紹介した通り、ろう付けは接合する母材同士を溶かさずに接合ができます。
ろう材のみを溶かすことで接合を行うため、母材寸法・形状に影響が出にくいのです。

そして ② について。
チトセではろう付けの中でも自動連続炉を用いた “炉中ろう付け” という方法で接合を行っています。
炉中ろう付けでは通常の大気中で行うトーチ (炎) ろう付けとは違い母材全体を加熱するため、熱影響による歪を最小限に抑えることができます。

(炉中ろう付けについては今後、その他のろう付けの種類と合わせて詳しくご紹介予定です。お楽しみに!)

以上の理由から、チトセのろう付けは高い精度を要する部品の接合に非常に適した加工法と言えます。
ご相談・御見積は無料ですので、高精度部品の接合でお困りの際はぜひお問い合わせください。

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いかがでしたか?
今回はろう付けの特徴である高精度部品への適性ついてお伝えしました。
次回は今回の内容の続き、ろう付けの接合強度についてお伝えしてまいります。
それでは次回をお楽しみに!