こんにちは ろう付け.com技術コラム今回は毛細管現象とは?についてお話します。 ろう付けの毛細管現象とは「液体は狭い所を好む」という性質から起こる物理現象です。 ろう付けは、ろう材と呼ばれる母材よりも融点の低い金属を熱で溶かし、母材同士の間を繋 ぐことで接合を行います。 溶けて液体になったろう材が毛細管現象によって母材同士の狭い隙間に流れ込み、その隙間を埋めていきます。
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  毛細管現象をうまく機能させるには条件があります。では以下に説明していきます。

毛細管現象に必要な隙間とは

  毛細管現象をうまく機能させるためには、色々な部品がありますが、接合する部材と部材の隙間が 0mm~0.05mm あれば、溶けたろう材は毛細管現象により、接合部の全体に行き渡ります。 下の写真は、毛細管現象によりろう付けされた部品です。

洗浄の重要性

毛細管現象をうまく機能させるには他にも条件があります。 接合される金属の表面は、出来る限り清浄にしておく必要があります。 オイル、錆や酸化被膜などは洗浄機にて予め除去しておきます。

適切な位置合わせの重要性

毛細管現象をうまく機能させるためには、加熱から冷却の間、部品どうしの位置合わせの精度を維持しなければなりません。 例えば配管系の製品では、①TIG 溶接 ②スポット溶接 ③圧入、などの工法により一定の精度を保った位置合わせ(部品どうしの嵌合の状態)を保つことができます。 ※嵌合とは、2 つのパーツが互いにはまり合う時の事を言います。 ろう付けでの毛細管現象は、以上の条件が揃う事によりろう付けする隙間に流れ、高強度、高密度の製品が生まれます。 チトセ工業では多業種での多様な製品を加工させて頂いております。 ご相談お見積りは無料ですのでお気軽にお問合せ下さい。 次回の技術コラムもお楽しみに。  
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